ビッグコミックスピリッツ系のwebコミック、さわやかスピリッツで連載中のダンジョンのほとりの宿屋の親父のあらすじとネタバレ含む感想です。
個人的にシュールな異世界系ギャグマンガというジャンルだと思ってます。
ダンジョンのほとりの宿屋のおやじ
| 作者 | ジャンル |
|---|---|
| 東谷文仁 | ギャグ |
| 単行本刊数 | 掲載誌 |
| 既刊3巻 | さわやかスピリッツ |
| 連載期間 | 出版社 |
| 2016- | 小学館 |
こんな気分の時に読みたい漫画
[char no=”1″ char=”電紙くん”]下ネタ有りのシュールな異世界ギャンマンガにクスッとなるよ！[/char]
あらすじ
あらすじには1巻程度のネタバレを含む場合があります。ご注意ください。
とあるダンジョンのほとりで宿屋なるものを経営する中年の親父がいた。
今日もせっせと宿屋業に精を出していると、魔王退治をする『勇者』を名乗る一行が当宿屋に泊まりにやってきた。
しかし勇者の若者はパーティを組んでいる女の子とイチャイチャ旅をしたいだけの遊び人だと見抜いた宿屋の親父は、勇者の若者と無意味な押し問答を繰り返すはめになっていった。
勇者の下心を無事に阻止し、勇者ご一行の旅立ちを見届けるとすぐに他の客がやってきた。
そのお客はカブトが取れなくなり苦しんでいたが、奥さん自前のローションを顔に塗りたくり無事に取れた。
現れたのは宿屋の親父の奥さんを惑わすくらいのいい男。
その男本人も何かと鼻にかけ、宿屋の親父に食事つき無料宿泊などを要求。
宿屋の親父は切り盛りしながら自らの立場をも守るために又もや当のお客さんと無意味な攻防を繰り返す。
そして問題は宿屋の親父の実の娘にもあった。
娘は宿屋の親父に対して問題を持ち込んで来ては、お客さんの前で鬱憤を晴らそうとしたりする。
しかしお客さまは一応生活の糧となる存在なので守る必要があり、親父は娘もお客さんもフォローさせられながら四苦八苦と大変な毎日に明け暮れる。
この物語は中年親父モージャが、ファンタジーな世界で自ら立ち上げたダンジョンのほとりの小さな宿屋を、ヤクザなお客さま、偽りの肩書きを掲げて旅している救世主やおかしな家族たちから一心不乱に守り抜こうとする姿を描き切ったリアルかつワイルドな人間ドラマを描いた作品である。
感想
ファンタジーロールプレイイングゲームの世界観はしっかりと守られているところに関心しました。
しかし人間たちの行動が生理学的にあまりにリアルなので、たまに精神的に引いてしまうところはありました。
それでも美しい世界で暮らす人々もやっぱり自分たちの欲望に正直なのだろうなと、人々の人間らしさと言いますか、率直な態度などに惹かれました。
なによりギャグが最高です。
この先も宿屋の親父は様々なタイプのお客さんたちと戦いを繰り広げていくことだと思います。
どんな難癖をつけられるのか、どんなドラマを持ち込んでくれるのか本当に先が楽しみになる作品だなあと感心しました。
ビジネス経営に興味がある読者の方々にも学ぶところはあるかもしれませんね。
ネタバレ含む感想
「冒険者、クズかよ…」
これは宿屋の親父がうっかり心中で吐いたセリフです。
宿屋に立ち寄るお客である冒険者たちのあまりのクズぶりには恐れ入ります。
この作品で唯一まともだった登場人物は勇者と旅を共にしていながらも、美少女なばかりに勇者たちに狙われていたシルファ姫くらいなんではなかったでしょうか。
それ以外のキャラクターは本当に宿屋の親父のセリフの通りクズです。
このセリフを読んだ直後はまだプラスの要素を持ったキャラにも会えるかと思いましたが、このセリフ以降の部分の更なる酷さに期待に応えてもらいつつも裏切られた気分です。
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